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反抗期に入った子供を育てるボケボケママのブログ。


by Allegro-Jun
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話し合い。

学校で話し合いを持ちました。

Kのクラスに、去年の10月に転校生が来ました。
少々(多々)問題のあるお子さんのようでした。
それまで、男の子も女の子もとても仲良くて、
本当に毎日楽しい学校生活でした。

転校一週間ほどで4階の窓から飛び降りそうになったり、
暴言もひどく、
机が飛んだり、他の子の椅子を蹴ったり、
気に入らない事があると、荒れ狂う毎日。

それまで、毎日厳しい宿題チェックや、生活指導を受け、
ヒーヒー言っていたKですが、
担任が転校生にかかりきりになり
殆どノーチェックになりました。

ある意味、Kには過ごしやすくなったな。。。そう感じた時もありました。

しかし、やはりその子の引き起こすハプニングが、
クラスの子どもたちの心を傷つけ続け、
一学年の終わりには、体調を崩す子が続出しました。

風邪では無いのに、熱が出たり下がったりを繰り返す子。

おなかが痛くて休む子。

精神的に追いつめられて、攻撃的な行動に出てしまった子。

毎日学校へ行くのが怖くて朝ごはんも食べられない子。

間に合うように家から送り出しているのに、通知表の遅刻欄に複数回の記入がある子。

本人の目の前で、「学校来るな!帰れ!」という子。

「汚いから触るな」と本人にいう子。

席替えをしても、誰も隣に座りたからず、いつまでも終わらない席替え。

毎日繰り返される騒動。


そんな日々を6ヶ月、Kのクラスの子は耐えに耐えてきました。
公立の学校です。色々なお子さんが居るのはしょうがない事ですし、
それがまた子どもの成長の過程に何がしらのエッセンスになるんだという事も
重々承知しています。
ですが、問題なのは、学校から何も、何一つ説明が無い事です。
懇談会でも、毎日子どもたちが苦しんでいるにもかかわらず、
先生の方から切り出してくれないので、
保護者の方からも切り出せないで1年が終わってしまったのです。

Kの小学校は毎年クラス替えがあります。
意味があってのクラス替えだったと思います。
でも、子どもは毎年転校生状態。(幼稚園からの友達が殆ど居ないKは毎年キツイ一学期です。)
保護者も同じなのです。
毎年、新しいクラスで、知っているお母さんは一人か二人?
くらい。
学校で何かが起きても、相談できるお母さんが居ないのです。
「うちだけ?こんな事を思っているのは・・・」
とか、
「こんな事を懇談会で聞いて、他のお母さんが賛同してくれなかったら。」
そんな風に思うと、どうしても懇談会で手を上げることなんて出来ないのです。

でも・・・・・・・・・

これだけ子どもたちが、苦しんでいるのに、
何も説明をしない学校って、どういう事でしょうか?
こちらとしては、子どもを預けてしまえば、
学校で何があろうと、手出しが出来ません。
嫌な言い方ですが、「人質」にとられたような気分になっても
おかしくない状態でした。

今回、何人かのお母さんと、お話をして、
5人くらい集まったら、学校とお話をしに行こうと思っていました。

何人かのお母さんにお電話して気がついた事がいくつかありました。



男の子で、あまり家で学校の事を喋らない子のお母さんは
学校で起きていることを全く知らない、という事実。

そういうお母さんの中にも、
「うちは問題が無いみたいなので、結構です。」
と言う方と、
「知りませんでしたが、クラスの問題ですから。」
と参加をご希望される方と2パターンいらした事。


多くの方が、問題だと思いながら、どうしてよいか解らないでいるという事。

体調を崩してしまったお子さんのお母さんたちは激怒している事。

精神的に追い詰められて暴力的になってしまった子のお母さんは、
保護者の中で孤立感を募らせ、体調不良を起こしている事。
学校へは二度と足を運べないと思っていること。


中には、いかなる理由があろうとも、
学校への乗り込みには反対であるし、やめるようにとのご意見も。

最後のご意見にはかなり私も参ってしまい、
急激におなかをこわしてしまったりしましたが、
しかし、子どもたちの我慢していた事を考えると、一部の意見で
くじけてしまうのではあまりにも子どもがかわいそうです。

私たちは、学校に対して詰問しにいくわけではありません。
ただただ、説明が欲しいだけです。

自分の子どもがどのような状態に置かれているかが解れば
対策の立てようがあるのです。
家での声かけの仕方もわかるのです。
説明も、情報もなにも無い中で、ただ学校を信じる、という事は
今の公立の学校に対しては難しいものがあります。

そして、子どもたちが日々、どんな暮らしを学校でしているのか、
そこが知りたいのです。

5人集まれば、と思っていましたが、
手分けしてお電話をして、繋がらない方もいらっしゃいましたが、
結局37人中19人のお母さんが集まりました。(びっくりしました。いえ、当然かも。

校長先生にアポイントを取り、
話し合いの席を設けていただきました。

何故か進行役も私!!?
で、なれない事に戸惑いを覚えながらも、
学校からの説明をお願いしました。

問題が起きた時の当事者になったお子さんの家庭には、
担任の先生からお電話があり、学校での出来事は幾分把握しているものの、
実は、当事者になっていないまわりの子どもたちのケアが何もなされていない事。

飛び降り未遂の後には、見ていた子の中には夜寝られなくなる子が居た事。

日々繰り返される暴言や嫌な雰囲気に耐えられない子。

学校に安心して登校できない子が多く居た事。

問題の大部分は、先生がその子にかかりきりになり、
クラス全体に目を向ける余裕が無かった。という事実。



学校からの答えは

「学校としては、そのこのために増員することは教育委員会の方からの許可が下りず、
居るだけの教員で色々な手段、方法を取っていい方向に進むように努力してきました。
私たちも始めて出会う初めての事件が多発し、それの対処に四苦八苦していた2学期。
3学期には新たな対策を立て、本人を保健室学習にしたりと対応しました。
しかし、集団の中へ入るという事が本人にとって大切だという事もあり、
そういう対策も立ててきました。」


「本人の事に対しては、個人情報保護法のもと、私たちは言いたくても言えないのです。
唯一、可能な方法は、その、問題を起こしている子の保護者の方が出てきて
説明する事です。そのために、学校側としても、何度となく、保護者の方と面談を持ち、
話し合いを進めています。」

なるほど、
これだけの事を校長先生から聞いただけでも、収穫なのです。
これだけの事も、私たちは知りようがなかったのです。
今までの情報源は主観を伴う子どもたちの苦情や、陳情だけでした。
本当はどうなのか?を大人の言葉で聞きたかったのです。

転校してきたお子さんのお話は沢山出ましたが、
学校側からまわりの子どもたちの話が全くでなかった事で余計に
学校側の手の回らなさが手に取るように伝わってきました。

ここまで書くと、いかにも学校側が無能集団のように見えますが、
決してそういう事ではないのです。
先生は先生で努力している。でも伝わってこない。
努力の成果が出ていない。
校長先生はとても、考え深い方で、すばらしい教育論の持ち主。
色々なケースを想定して決して投げ出さないで取り組んでいる姿勢も見られました。
しかし、伝わってこない。

もう一つ要因がありました。
この学年、4クラスありましたが、下から持ち上がりの先生が一人も居ないという事。
子どもたちの事を知っている先生が居ない事。
引継ぎがあまりできていない事。
それも子どもたちには打撃でした。

5年生では色々ありましたが、多くの子どもたちがクラス替えを望んでいないという
驚くべき事実も浮上しました。

本当にいい子達です。
こういう子どもたちに支えてもらえなければ、
クラスは崩壊していてもおかしく無かったと思います。
子どもたちも、難しい子に対して、どのように接してよいか考え、
我慢に我慢を重ね、やっと形になりそうな所でのクラス替えという状態だという事も
解ってきました。
「本当にうちの子は頑張ってきたんです。」
そういって泣いてしまうお母さんが一人や二人ではありませんでした。

どのお母さんも、攻撃的になる事は無く、
子どもが家でどのように悩んでいて、どのように指導したかを
学校側に解ってもらおうと
言葉を詰まらせながら涙ながらにお話してくださいました。

だた、危険を伴う場面が何度かあり、
そんな場合、解決するのもいつも子どもたちであったことも問題であり、
巻き添えにならないための指導を強く希望する声が多数出ました。

お母さん方の苦しい胸のうちを聞き、学校側も、
私たちがアタックを仕掛けてきたのではないという事を理解してくれたようです。

本当に理解して頂きたいのは、
先生がクラスをよりよい状態にしたいのであれば、
親と言う強力なサポーターを無視しないで欲しいという事です。
この6ヶ月、先生方が多くの努力をなさってきたのは解りました。
しかし、その成果が少しでも現れたとしたら、
それは、クラスの子どもたちの計り知れない我慢と忍耐と、
そして、その子達を家庭で支えているすばらしいサポーターがいるという事実。
(いや・・・自分はそうでもなかったか。。。
親ばかですが、うちの場合はKの方が冷静で^^;)

今回、とても感じたのが、
学校側は、学校だけでなんとか処理しようとしすぎた事。
親は、何も言えずに口をつぐんでいた事。
結果として、一番無理を強いられたのが子どもたちだという事。

また反省すべき点もいくつか。
実は、役員でもなんでもない私・・・・。
役員さん通り越してことが進んでしまいました。
勝手をしました。ごめんなさい。

既にいや~なお声も聞こえてきますが、
今回反対の立場で出席しなかった方に、
私に文句をいう権利はなし。という事で。
文句があるなら、出てきて言うべき。
影でぐちゃぐちゃ言うな。
デス。

最後に、今回の収穫は、
Kと仲の良い男の子たちのお母さん、
とてもいい方々なのです。(って、殆ど全員仲はいいですが。
もっと早くに、こんなお話の時にではなく
楽しいお話でお知り合いに慣れたら・・・・と思いました。
今度、お茶を。。。。というのを通り越して、
今度飲みましょう。
そう言って電話を切ったお母さんもいました。
とても素敵なお母さんたちです。
「ウチでは何も言わなくて・・・」
そういうお母さん方も、実は今回の話し合いにも賛成は出来ないけれど、
否定はしません。というお断りの言葉だったのかもしれません。
しかし、こちらが嫌な気持ちになることなく、
これからもお近づきになれる事を楽しみに、と言ってくださって、
やはりこのクラスのお母さんはすごい、と感じました。
(勘ぐり過ぎ??^^;

結果的には、このお話し合いが持てて、とてもよかったと思います。
個人個人で学校に出向いて話をするのではなく、
多くの意見の中ですり合せて行って、
相互理解に繋がればと思います。

この話し合いに出られたお母さんたちのお子さんは、
不安に思っていた新学期を、
新しい気持ちで迎える事ができると思います。
話し合いの内容を全て子どもに伝える事は出来ませんでしたが、
(頭真っ白な状態で喋ってましたから(^。^;覚えてない。
来年は最終学年。
この学校で良かった、そういって卒業してくれればと思います。
by Allegro-Jun | 2007-03-31 05:58 | 学校